男子柔道はオリンピックで金メダルをいくつ獲得する? 井上監督は日本を柔道を再生できるか?
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いよいよオリンピックがスタートしました。サッカー男子が開会式の前にスタートしたのですが、残念ながら4-5でナイジェリアに敗退しました。
ナイジェリアは、キックオフのわずか7時間前にリオ入りという強行スケジュールだったのですが^^;
サッカー男子はメダル獲得に向けて厳しいスタートとなりました。
オリンピックの金メダルといえば、お家芸の柔道がたくさん獲得するというイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし、前回のロンドンオリンピックでは、なんと金メダルゼロ。日本男子柔道界にとって初めての屈辱となりました。
あれから4年、監督も変わり新たな体制になった日本男子柔道は、復活して金メダルを獲得することができるのでしょうか?
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軽量級には金メダル候補が続々
2012年のロンドンオリンピックでは、篠原監督のもと金メダルゼロという惨敗を喫した日本男子柔道ですが、2013年には新たに井上康生監督が監督に就任しました。
就任1年目から結果をあげ、世界選手権では軽量級が3階級連続で金メダルを獲得し、日本男子柔道の再生の第一歩を果たしています。
今回のリオ五輪でも、軽量3階級の金メダルの可能性は、決して低くはありません。
まず、8月7日(日)には男子60kg級決勝が行われ、高藤直寿に金メダルの獲得が期待されます。
高藤が今大会では、最も金メダルが近いのではないかと思われます。高藤の柔道は変則的なスタイルで、外国人にもめっぽう強く、対外国選手との対戦の36連勝という記録もあります。
世界選手権での優勝経験もあり、国際大会での実績も十分。高藤直寿が順当に金メダルを獲得し、日本柔道が波に乗って欲しいところです。
66km級には、世界選手権で3度の優勝を誇る海老沼匡が登場。前回のロンドンオリンピックでは銅メダルに甘んじましたが、その時の雪辱を懸ける思いは大きいでしょう。
73kg級は大野将平。昨年の世界選手権で2度めの金メダルに輝き、世界チャンピオンとしてリオ五輪はむかえることになります。
まずは軽量級ですが2個の金メダルを予想します。できるだけ多くの金メダルを獲得することが、次の階級へとつながります。
81kg級と90kg級にも金メダルの期待
日本柔道ですが、軽量級と最重量級が強いというイメージを持っている人も多いでしょう。
典型的なのが1984年に行われたロサンゼルスオリンピック。軽量級2階級で金メダルを獲得した後、4階級では銅メダル1個のみの惨敗。
最重量となる2階級では、斎藤仁、山下泰裕の最強コンビが金メダルを獲得という結果でした。
しかし、今回のリオ五輪では、中間の階級である81kg級と90kg級でも金メダルが十分期待できます。
アメリカのデータ会社では、81kg級の永瀬貴規、90kg級のベイカー茉秋に金メダルの予想をしています。
永瀬貴規は、昨年の世界選手権で金メダル。グランドスラムで優勝し波に乗っています。
ベイカー茉秋は、父がアメリカ人のハーフの選手ですが、世界選手権での優勝はありません。しかし、今年に入ってワールドマスターズで優勝を飾っています。
グランドスラムでは優勝が4回と国際舞台での強さもあります。ハーフ選手ということで、日本人のオリンピックの気負いすぎや悲壮感というものは、もしかして少ないのかしれません。
重量級に勝ってこそ日本柔道は復活する
柔道の華はやはり重量級。重量級には、山下泰裕、斉藤仁、小川直也、篠原信一、鈴木桂治、井上康生などのスター選手の輝かしい歴史があります。
しかし、最近はめっきり低迷し、井上康生監督の船出となった世界選手権では軽量級3階級に優勝したものの、81kg級以降はメダルも取れない惨敗ぶりでした。
徐々に復活の兆しは見られ、昨年の世界選手権では100kg級の羽賀龍之介が見事金メダル。世界チャンピオンとして、オリンピックチャンピオンに挑みます。
100kg超級は、2年連続で七戸が銀メダルを獲得、ただこの階級には絶対王者のリネールがいます。
フランスのリネールは世界選手権7連覇中。初優勝となる2007年の世界選手権では、現監督の井上康生を破っています。
日本チームがとった戦略は、世界選手権連続2位の七戸ではなく、急成長の原沢久喜を選びました。
七戸は、リネールに4戦4敗。それよりも勢いのある原沢を選んだわけです。日本柔道は常に「2位じゃダメ金メダルのみ」という使命があります。
原沢が最強王者のリネールに勝てば真の日本柔道の再生となります。
日本柔道の金メダルですが、期待も込めてですが、軽量級で2つ、中量級で1つ、重量級で1つの合計5個を予想します。
道のりは険しいですが、ぜひ達成して欲しいと思います。