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インバウンド訪日外国人客需要はいつまで続く? 2016年の予想は?

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インバウンド市場が熱くなっています。昨年2015年は前年比47%増と2000万人近くの外国人が日本を訪れました。訪日外国人急増に伴い、東京や大阪などの都心部ではホテルが確保しにくいという問題も発生しています。


ちょうどこの時期は受験生が入試のために、ホテルに宿泊するのが多くなるのですが受験生もホテルが取れずに大変のようです。


大盛況のインバウンド市場、この流れはいつまで続くのでしょうか?2016年の予想などいろいろ調べてみました。

 

 

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2016年春節の中国人客の動向

 

中国人旅行者向けのビザ発給状況ですが、昨年は春節前の1月に約6万2000件のビザ申請がありました。しかし、今年は8万件を超える見込みで今年の春節は昨年以上に中国人観光客が日本を訪れる見込みです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

2015年の2月の訪日中国人旅行者数は前年比2.6倍の約36万人でした。今年は昨年のような伸び率とまではいかないようです。

 

春節や2016年の旅客数を占ううえで気になるのはおとなり韓国です。昨年は5月以降に中東呼吸器症候群(MERS)の流行により大幅に外国人旅行者が減少しました。しかし、今年は順調で前年比かなりの伸びを示しています。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

1月の来韓中国人客がなんと過去最多55万人で前年比4割増。昨年1月は中東呼吸器症候群(MERS)の影響がなかったことを考えると、かなりの伸びです。

 

また1月の訪韓外国人客数全体では前年同月比19%増の110万9300人となっています。隣国に旅行客を奪われないように日本もしっかりした対策が必要でしょう。

 

 

JTBの2016年訪日客数の予測とその理由

 

JTBがはじき出した2016年の訪日客数の予測は前年比19.0%増の2350万人。もちろん過去最高です。当初2020年東京五輪までに2000万人の目標を掲げていましたが、今年はその数字を軽く超える予測です。

 

www.jiji.com

 

2015年は前年比47%増という数字でしたが、今年は増加率はちょっと鈍ります。ただ引き続き訪日旅行客数は上向き傾向です。

 

訪日客数の増加率が鈍る要因としては、中国の景気減速や韓国の盛り返しなどが指摘されています。

 

中国の景気減速は深刻です。実際今年の春節も景気減速による節約志向が強まるとの報道もあります。

 

www.nikkei.com

 

為替相場も気になる点です。中国元が安くなっていますし、円高傾向が心配ですね。日銀がマイナス金利政策を発表し、円高の流れをけん制しましたが再び円高へと向かいそうな気配ですからね。急激な円高になると日本の旅行の割高感から、一気に流れが変わるおそれがあります。

 

韓国の動向も気になります。韓国経済はウォン安などにより大打撃を受けました。経済立て直しの一つとして、観光客誘致にもかなり力をいれてくるでしょうから。特に“爆買”のある中国人旅行客誘致は日本と激しい争いがあるでしょう。

 

さらにホテル不足も深刻です。都市部では予約が取れにくい状況が続いています。ホテル客室不足を良いことに、宿泊費が高騰しています。

 

これだけ宿泊費が高騰すれば日本への旅行も割高感が漂います。今後東京、大阪、京都などの外国人に人気のある都市では新たなホテル建設がラッシュになっています。

 

1日も早くまずはホテル不足を解消して、ある程度の適正価格で宿泊できるような需給関係に戻したいところです。

 

 

2016年のインバウンド市場の明るい話題は?

 

2016年のインバウンド市場で明るい話題といえば、今年4月に予定される「関空民営化」でしょうか。民営化によってさらなるフライトの増便が期待されます。特にLCCのさらなる増便や、欧米便の新規就航があるかどうかが気になります。

 

民営化によって世界の航空会社がより参入しやすくなったり、旅行者にとって使いやすい空港になれば、さらなる訪日客の増加に寄与するものと思われます。

 

また最近では東京から富士山や京都・大阪をめぐる中国人が好むゴールデンルート以外に訪れる訪日客も増加しています。

 

ホテル不足は現在のところ外国人に人気の場所特有のものであり、地方によっては宿泊施設の稼働率が厳しい所もあります。

 

しかし、外国人は日本人以上に訪れる場所が多様化しており、今後は現在の人気の観光地以外に外国人客が訪れる機会が増えると思われます。官公庁も「広域周遊ルート」を選定し、プロモーションに力を入れています。

 

地方への外国人の集客に成功すれば、日本も本格的な観光立国になれるのではないでしょうか。