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百貨店の爆買に急ブレーキ 爆買バブルの終焉? 訪日観光客は減少する?

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日本百貨店協会によると、4月の百貨店の免税売上高は前年同月比約1割減少しました。前年を割るのは実に3年3カ月ぶりです。

 

中国人観光客を代表する、訪日外国人による爆買いですが、百貨店では急ブレーキがかかったことになります。

 

多くの百貨店では、訪日外国人観光客向きの戦略を取ったり、新たに空港型免税店を街なかに設立する動きも出ています。

 

そんな最中に、今回の急ブレーキのニュース。今後がちょっと心配ですね。また百貨店だけでなく、他の店舗にも同じようなことが起こったり、日本へ訪れる外国人自体が経てしまうのではないかという不安もチラホラ見られます。

 

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百貨店の爆買に急ブレーキがかかった理由

 

百貨店の4月の免税店売上高が減少したと聞いて、しっくりこない人も多いでしょう。

なぜなら、今なお多くの外国人が日本へ訪れ、その数がますます増えているからです。

 

実際に4月の訪日外国人旅行者数は、昨年比18.0%増の208万人で、これは単月の過去最高記録を更新したことになります。

www.nikkei.com

外国人の人気のスポットでは、日本人よりも外国人の方が多く目にしますからね。

 

また、百貨店でも4月の免税売上高は減っているものの、免税の購入客数は前年比7・8%増と増えています。

 

つまり、客は増えているものの、売上は減っているということで、客単価が下がっているということです。

 

なぜ客単価が下がってきているのでしょうか?

 

客単価が下がった理由は様々です。まず考えられるのが、爆買の象徴である中国人が自国の経済悪化の影響を受けている点です。

 

上海の株式市場での株価暴落などがありましたからね。中国経済の悪化は、中国の富裕層の購買意欲に大きな影響を与えているでしょう。

 

また、外国人観光客が購買するものも、高級品などから消費財に変わってきているということもあります。

消費財であれば、百貨店だけでなく他の量販店でも購入ができますし、より競争が激しくなったともいえます。

 

 

日本へ訪れる外国人の客層自体が変わってきた

 

従来であれば、日本へ訪れる外国人旅行者は、富裕層が中心でした。しかし、最近では、リピーターや中間層といわれている人が増えています。

 

これは、日本の観光のレベルが高いということも理由でしょう。ゴールデンルートなんて言葉もありますが、今や外国人は日本全国に訪れています。

 

日本に訪れたことがあるリピーターは、次は別の場所へ行くものです。また、旅行の目的自体が、ショッピングが主な目的ではなく、観光がより重視されるようになります。

 

また中間層が増えるのも、現在政府は外国人観光客を増やすため、観光ビザの発給要件を緩和したりしているので、当然の結果かもしれません。

 

LCCの就航も増えましたし、日本へ訪れやすくなっているのは確かですからね。

 

確かに百貨店での爆買に急ブレーキがかかったいますが、これは外国人にとっても、日本の百貨店の魅力があまりないからともいえます。

 

ここ数年は、放っておいても勝手に高額商品が売れるような状況でした。百貨店もその一種バブルのような状況に浮かれていたのかもしれません。

 

今後は、よりいっそうマーケティング力を発揮して、外国人観光客に買ってもらうような努力が必要になっているのだと思います。

 

 

訪日外国人観光客は減少する?

 

爆買自体は減っていますが、今後は訪日外国人観光客数自体が減少するのでしょうか?

 

訪日外国人観光客数が減少する要素はなくもないです。その一つが円高です。すでに1ドル100円台の半ばぐらいで推移し、今後は100円を割ることも予想されています。

 

円高は、確かに割高感があるので、外国人が日本を避ける原因にはなるでしょう。しかし、それも1ドル80円などの極端な円高でなければ、それほど影響がないのではないかと私は感じています。

 

日本は長いデフレで、国内の物価自体がかなり下がっています。アジアの観光客もそれほど日本を旅行して割高感を感じなくなっています。

 

また、アベノミクスにも暗雲が漂ってきて、物価上昇気味だった状況が再びデフレに戻ってしまうことも考えられます。

 

国内の物価が安くなれば、円高傾向でも結局は内外価格差で割高感をそれほど感じなくなりますから。

 

一番の最近のネックだった、東京、京都、大阪などの人気の訪問地の宿泊費の高騰が、民泊が盛んになってきて、緩和されればまた状況も変わります。

 

日本も訪日外国人客数を増やすために、様々なプロモーションを行っています。ですからより外国人に注目されやすくなっています。

 

一番の心配は政情不安です。特に中国や韓国との政治的軋轢が、経済にも影響することです。

 

現在もあまり良好とはいえない、日中関係や日韓関係。今後ますます悪化していくことで、日本へ訪れる人が減ることは過去と同じようなことが考えられます。