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大河ドラマ真田丸で出てくる国衆とは? 戦国大名との違いは?

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大河ドラマ真田丸7話「奪回」良かったですね。草刈正雄演じる真田昌幸の決断がハラハラドキドキさせる展開ですね。

 

今回の真田丸を見ていると時折出てくる言葉が

 

 

「国衆」

 

真田家も国衆の一つで、今回出てきた木曽義昌も国衆ということでした。教科書にはあまり出てこないこの国衆ですが、いったいどんなものなのでしょうか?また戦国大名との違いなどについていろいろ調べてみました。

 

 

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 戦国大名とは?

 

まずは国衆をわかりやすくするために戦国大名について解説をします。

 

戦国大名とは、他のなにものの権威によらずに、自分の力量で領国を支配できる存在のことをいいます。

 

領国とは、今回大河ドラマ真田丸に出てくる「信濃」だったり、「上野(こうづけ)」などですね。戦国大名は、領国にある村を直接支配し、領国に家臣団を持っています。

 

また戦国大名は、領国内の農民などから税を収めさせ、領国経営をしていきます。優れた戦国大名は戦に長けているだけでなく、農民などを上手く操り領国経営にも優れているものです。

 

 

国衆とは?

 

殿様というと、城を持って領国を支配するような戦国大名を思い浮かべますよね。では国衆とは何でしょうか?真田丸では、真田丸も家臣の高梨内記などから「殿」と呼ばれていますし、徳川家康のような戦国大名も、家臣の本多正信などから「殿」と呼ばれています。両者の違いはどんなところにあるのでしょうか?

 

国衆を簡単に説明すると「地元のお殿様」。国衆も殿様であり、基本的には戦国大名と同じ構造で、村と直接つながり支配し、家臣を抱えています。ちなみに織田信長も徳川家康ももともとは国衆であり、下克上の戦国時代に戦国大名になります。

 

真田丸の真田昌幸も真田村と直接つながり支配し、数多くの家臣を抱えています。

 

 

しかし、国衆と戦国大名の決定的な違いがあります。それは、

 

  • 戦国大名  政治的・軍事的に独立している
  • 国衆         政治的・軍事的に独立できていない

 

戦国大名は、結局のところ独立しており各地に点在する国衆という“地元の殿様”を従えているものをいいます。

 

大河ドラマ真田丸でも、真田家以外に室賀や出浦などの国衆が登場します。真田や室賀、出浦は武田家滅亡の前は、戦国大名である武田信玄に従っていたわけです。

 

室賀は西村雅彦、出浦は寺島進が演じ、それぞれなかなか渋く演じていますが、今回室賀は真田家より先に北条についています。室賀は真田に従っているわけではないので、謀反、裏切りということにはなりません。

 

しかし、今回登場した木曽義昌が武田家を見切って、織田方についたのは謀反、裏切りです。なぜなら木曽義昌は武田家に従っていたからですね。

 

この国衆ですが、戦国の世では力は決して強くはありません。そのため有力な戦国大名の傘下に入ります。

 

ただ力が弱いゆえに独立するまでには至りません。時には隣り合う大名の力関係によって主君を裏切ることもあります。領国の外縁部には、どちらの大名につくべきかという難しい判断を迫られる国衆の領国によって構成されていました。真田家もその一つの国衆ということです。

 

戦国大名同士の争いは、結局のところこれらの国衆をどちらが支配下に置くかの争いであるともいえるのです。

 

大河ドラマ真田丸は、次回の8回「凋落」では、北条と上杉の争いに絡んで、国衆たちがどちらにつくのかが見どころになっていきますね。真田昌幸の戦国時代ならではの“変わり身”が楽しみですね。