「隠れメタボ」なら痩せていても成人病のリスクは高い 糖質制限中のあなたは大丈夫?
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メタボリック症候群、略してメタボは、脳卒中などの成人病のリスクが高くなるといわれています。
メタボの基準は、特定健診(メタボ健診)で、腹囲の基準値(男性85センチ以上、女性90センチ以上)が1つの目安になります。
メタボの基準は他にもあるのですが、外見的なものはわかりやすいのか、この腹囲の基準は多くの人の興味の対象です。
自分は腹囲が基準以下なのでメタボではないと思っていたら、実は痩せていても「隠れメタボ」の場合もあります。
あなたは大丈夫でしょうか?
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メタボの基準を再確認
メタボは内臓脂肪の蓄積が問題となります。そのため最も重視する基準値は腹囲が基準値以上かどうかです。
ただ、それだけが判断材料となるわけではなく、次の危険因子のうち、2つ以上当てはまるとメタボと診断されることになりす。
- 血圧が高い
- 空腹時の血糖が高い
- 中性脂肪が多い
腹囲が基準値以下なのに、この3つの要件のうち、2つ以上が当てはまる人がいます。
そのような人でも体格指数(BMI)が25以上であればメタボの指導を受けるわけですが、体格指数も基準値以下のような人はいます。
このような人は一見太っていないので、メタボとは無縁のような人でも、実は「隠れメタボ」として成人病リスクが高くなると指摘されています。
痩せメタボは全国でなんと900万人
そんな見た目は痩せている「隠れメタボ」、「痩せメタボ」ですが、なんと全国で900万人もいるようなのです。
明らかに太っている人ですと、本人の認識もしやすいので、なるべく気をつけようという気になりやすいです。
しかし、痩せているような人は、自分はメタボとは無縁だと思いがちです。
実際に腹囲が基準値以下なら、血圧などのその他の条件が当てはまっていたとしても、メタボとは診断されませんしね。
健康に注意する人であれば、血圧や血糖値、中性脂肪などの値は気にするでしょうが、メタボ検診で自分はメタボではないということになれば安心する人もいるでしょう。
そうなれば、例えば高血圧などは、いろいろな原因が指摘されていますが、塩分のとりすぎは大きな理由といわれています。
メタボだと診断されれば、成人病リスクも高いことがわかりやすいので、生活習慣の改善をしようと思いやすいです。
しかし、記事では健康な人と比べた脳卒中などの発症リスクは、やせていても危険因子が一つで男性1.78倍、女性2.12倍。
二つ以上だと男性1.91倍、なんと女性2.54倍と高いことが別の研究班の調査判明しています。
そして、この脳卒中の発症リスクなのですが、実はメタボのリスクとほぼ同水準なのです。
危険度はメタボと変わらないわけです(・.・;)
危険度は変わらないのに、生活習慣の改善を見過ごしがちになるので、むしろより危険だともいえるのです。
このような調査結果をみて、2018年から「隠れメタボ」の人にも、メタボ同様の積極的な対応を求めていくよう厚生労働省が意見書を提出しています。
医療費の増大が進み、医療費を抑制させる事は日本の大事な課題の1つですからね。
痩せていても、その他の危険因子がある人は、今のうちから注意をする必要があるでしょう。
糖質制限中のダイエットをしているとより心配に
最近は糖質制限のダイエットが人気です。
糖質制限なら、炭水化物などの糖質を制限すれば、後は何を食べても良いというやりやすがウケています。
ただ、糖質制限は、あまり知識がないと栄養不足などの問題も出てきます。
また、ダイエットなどで筋肉が減少することで、逆に中性脂肪が増加することもアリます。
隠れメタボの対策は?
では、隠れメタボの人はどのような対策があるのでしょうか?
通常のメタボの対策と同じですが、有効な対策の1つが運動です。
メタボというのは、そもそも内臓脂肪が多い事が問題なのですが、運動によって内臓脂肪は消費しやすくなります。
どれくらいの運動をすべきかは個人差はあります。
例えば日頃運動不足な人が、いきなりハードな運動をすると、ケガなどが心配です。
運動不足な人は、ちょっとした生活習慣を変えるだけでも効果はあります。
例えば、意識して歩くようにしたり、エスカレーターやエレベーターを利用せずできるだけ階段を使うようにすれば、良い運動になります。