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ベーシックインカム導入をスイスで国民投票 日本での実現は?

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「ベーシックインカム」の導入をめぐってスイスで国民投票が今年6月に行われます。


ベーシックインカムが実現すると、成人は毎月2500スイスフラン(約30万円)、子供は625フラン(約7.5万円)が無条件で国から支給されることになります。


スイスの物価は世界一高いともいわれるので、日本人が考える30万ほどの価値はありませんが、それでも凄いですよね。


今回は、話題のベーシックインカム。その日本での実現性についていろいろ調べてみました。

 

 

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ヨーロッパで導入が進みつつあるベーシックインカムとは?

 

スイスでその導入の是非を問う国民投票が行われるベーシックインカムですが、ヨーロッパの他の国でも導入が検討されています。

 

先行しているのはフィンランドとオランダ。フィンランドは国民すべてに800ユーロ(約11万円)を支給することが検討されていて、2016年中には最終的に導入されるかどうかの結論を出すようです。

 

フィンランド国民の約70%ほどがベーシックインカムに賛成しているようで、実現性が高いのでは考えられています。

 

オランダでは第4の都市ユトレヒトで実験的にベーシックインカムが導入されます。被験者にベーシックインカムを支給し、その効果を測るようです。

 

このようににわかに脚光を浴びているベーシックインカムですが、所得や就労状況にかかわらずすべての国民に一定の現金を給付するという政策です。

 

 

ベーシックインカムと生活保護の違いは?

 

現行の社会保障の制度として、日本では生活保護があります。ベーシックインカムも社会保障制度の一つですが、両者の違いはどんな点でしょうか?

 

生活保護は厳しい審査を受けて認められなければ支給されません。一方ベーシックインカムは審査がありません。単純にすべての国民に対して一定額が支給されます。

 

生活保護は不正受給などをめぐって現在そのあり方にかなりの批判があります。不正受給で生活保護が必要のない人が生活保護をもらい、逆に本来生活保護が支給されるべき世帯に支給が行き届いてないという現実もあります。

 

日本は現在貧困問題が深刻で、今後は社会保障の負担や税の負担が増えますますその深刻度が増していくと思われます。その貧困対策に有力な政策の一つがすべての国民に一定額が支給されるベーシックインカムです。

 

 

ベーシックインカム 日本での実現はある?

 

ベーシックインカムは、貧困対策に有力で新しい社会保障制度として注目されています。この一見素晴らしいと思える制度が日本で実現されることはあるのでしょうか?

 

まず政党としてベーシックインカムの導入に前向きと思わるれるのが、大阪維新の会、生活の党、新党日本などがあります。

 

現在の与党自民党と公明党は導入に否定的、民主党はベーシックインカムの実現についての公約はないものの、実現への世論が高まれば推進していく考えはありそうです。

 

しかし、ベーシックインカムの実現に関しては、いろいろな問題が指摘されています。

 

 

財源はどうするの?

 

実現のハードルと考えられているのが財源の問題です。すでに日本は多額の借金があり、「そんな金どこにあるの?」と思う人も多いでしょう。

 

この点は現在の社会の枠組みをそのまま残せばもちろん財源はないでしょう。しかしベーシックインカムは現在の社会保障の制度を抜本的に見直す制度。制度を見直すことによってかなりの財源が捻出されます。

 

例えば生活保護費が約4兆円あります。また日本では無駄な役所がたくさん。社会保障のためのハローワークなんて膨大な職員がいて、失業者のためのハローワークではなく、ハローワークの職員の職の安定のための役所という感じ。とにかく無駄が多いし。

 

税制を改革することでも財源を確保することは可能です。例えば相続税、相続税の税率を思い切って高くする、例えば100%とかにすればかなりの財源が期待できます。相続財産を残す意義が少なくなるので、老人がお金をより使うことにもつながるので経済も活性化しそうです。

 

まあいろいろ知恵を絞り、痛みを伴う改革をすれば財源は出てきそうです。ただ既得権益がある人の抵抗も凄そうですが。

 

 

働くなるという批判

 

ベーシックインカムを導入すると、人々が働かなくなるのではないかという批判があります。確かに生きるためのお金があれば、働かずに暮らしていこうと考える人もいるでしょう。

 

しかし働きたくないという気持ちがなぜ起こるかというと、それは「生活のため仕方なく働いている」からというのが最も大きいでしょう。

 

でもベーシックインカムが導入されれば、生活のために働くというより、やりたい仕事につく人が増え生産性が向上するという考えがあります。

 

それに一般的にいわれるように会社の中でしっかり働く人は2割程度なんてことが言われています。つまり残りの8割は生産性も高くなく、たいして働いていないわけです。中には“働いているふり”なんて状態の人もいるでしょう。こうなる大きな理由は生活のために働いているから。自分の興味がある面白い事ならもっと前向きにやろうとうする人が増えるともいえるです。