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そのちょっとした行動が障害者のバリアになっていない? 日本のバリアフリー化は発展途上?

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2020年にはオリンピックだけでなく、東京でパラリンピックが開かれます。

 

なにかとオリンピックがクローズアップされますが、当然ですがパラリンピックでも世界中から多くの人が訪れます。

 

それなのに日本の現状を見ると、ちょっと残念に思うかもしれません。

 

ちょっとした行動が障害者のバリアになっている可能性があります。

 

日本のバリアフリー化は、まだまだ発展途上といえるのでしょうか?

 

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障がい者用駐車スペースに平気で駐車している車を見かけません?

 

法律で駐車場には、一定の障がい者用の駐車スペースを設けるように促されています。

 

ショッピングセンターの駐車場などでも、車椅子のマークのついた障がい者用等駐車スペースをよく見かけると思います。

 

ただ、その場所は通常入り口の近くにあり便利ですし、停めるところがないということでやむなく?駐車している場合もあるでしょう。

 

そんな車をけっこう見かけませんか?

 

こんなニュースもあります。

 

www.chibanippo.co.jp

障害者用等駐車スペースの利用者のなんと8割が健常者ということに(・.・;)

 

ちなみに私はアメリカで車に乗った経験がありますが、見事なほど障害者用等駐車スペースに車を停める人はいません。

 

もちろん厳しい罰則もあるのも影響しているでしょうが、他人の権利への配慮はアメリカなどの欧米諸国のほうが強いと思います。

 

例えば、バックから駐車をすれば壁や植栽などに排ガスが浴びせられるので、良くないですよね?

 

アメリカでは、他人の財産権に配慮して前から駐車をするという話しを聞いたことがあります。

 

駐車場の広さなど物理的な制約の違いはあるでしょうが。

 

 

駐車してなくてもバリアになる時も

 

障がい者用等の駐車スペースを開けておけば良いのかというと、ちょっとしたことでバリアになるケースもあります。

 

こちらのニュースです。

 

news.livedoor.com

障がい者用等の駐車スペースの隣に駐車したものの、はみ出して侵入しているケースです。

 

「ちょっとぐらい良いでしょう?」

 

という感覚を持つ人も多いでしょうが、そのために車椅子を利用する人が、車からスロープを使って降りる際にバリアになることが紹介されています。

 

障がい者用等の駐車スペースは、通常よりも広く設けられている場合があります。

 

自分の常識だけで考えて、これだけ広くなくとも大丈夫と思っても、そうではない時もあります。

 

バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方では、障がいのある人ができるだけ自立して動くことが根底にあります。

 

そのため、介助人がいるから大丈夫というのも的が外れていることになります。

 

こんな光景もあります。

 

 

 

塞がれる点字ブロック

 

点字ブロックは視覚障がい者が安全に通行するためになくてはならないものです。

 

ただその点字ブロックに物が置かれている場合が目立ちます。

 

 

 

このように多くの場所で警告をしているのも、それだけ点字ブロックに物を置く人が多いということでしょう。

 

典型的なのが自転車です。

 

スーパーの駐車場などで点字ブロックを自転車が塞いでいるケースを良く見かけます。

 

もちろん停める人に問題があるのですが、作るスーパー側も自転車を停めることを想定して点字ブロックを設置していなのが見られます。

 

ともにバリアフリーの意識がそれほど高くないということです。

 

 

駅や公共交通機関にもいろんなバリア

 

地下鉄の駅で点字ブロックに障害物があり、目が不自由な人がホームから転落して死亡している事故があり問題になりました。

 

最近では駅のホームドアの設置も少しづつですが進むようになってきました。

 

バスも障がいを持つ人が乗りやすいようにと、ノンステップバスが増えてきてはいますが、まだまだステップがあるタイプが多く走っています。

 

また、優先席の利用も、平然と優先席を利用する人をたまに目にします。

 

優先席に座っていると、正直かっこ悪いです。しかもほんの数駅だけでしたらかなり引いてしまいます。

 

世界的に見て優先席がない国もあるようですが、優先席があれば空けられているのをよく目にしました。

 

また、仮に座っていても、高齢者などが近くにいればほぼ100%席を譲ります。

 

それは欧米だけでなく、アジア諸国どこでも共通のルールのように守られているかもしれません。

 

普段マナーが悪いと揶揄される某国でも、それは変わりません。

 

バリアフリーはとかくハードだけが目にいきがちですが、ソフト面の「心のバリアフリー」の重要さも指摘されています。

 

日本は、特に心のバリアフリーでは発展途上なのかもしれません。