部活指導員は教師のブラック労働の歯止めになるか? 給料や求人がどれくらいか気になる
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中学や高校の部活動の顧問は、その学校の教職員が受け持ちます。
部活動は授業が終わった放課後や、クラブによっては練習や対外試合などによって土日も顧問が働く姿も珍しくありません。
授業が朝から夕方まで行われ、教師の仕事はこれだけではありません。
いろいろと事務処理もあるだろうし、生徒の親とのやり取りもあるでしょう。
それこそ、モンスターペアレンツなどがいると、対応も大変なのも想像できます。
さらに授業の準備もあるだろうし(・.・;)
これに加えて部活動の顧問となると、場合によっては1年中休む時がなさそうです。
好きでやっている仕事だから務まるものの、一般的にはブラック労働といっても過言ではありません。
今年4月に「部活動指導員」を置けるようになるわけですか、果たして教師のブラック労働に歯止めをかけられるのでしょうか?
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部活動指導員とは?
文部科学省は、2017年4月より学校に外部人材が単独で部活動を指導・引率できるようにします。
その外部人材が現在は仮称ですが「部活動指導員」。
簡単にいうと、部活の顧問が学校の教職員じゃなくて外部の人間が行うということです。
部活動指導員を認める背景
文部科学省が重い腰をあげて認めた部活動指導員ですが、認める背景には教師のブラック労働があります。
部活動の顧問は、部活動自体が教育課程外ということもあり、建前上は教師が自主的に行っている事になっています。
たしかに、好きでやっている先生も多いのでしょうが、そんな先生ばかりではありません。
顧問を振り分けて担当させている学校が多いのも実態でしょう。
教師だって人間ですし自分の時間を持ちたいでしょうし、そもそも部活動の顧問によって授業の準備に支障が出るようでしたら問題があります。
練習や対外試合の引率で休みなく働いている先生もけっこういるはずです。
たしかに、土日に4時間以上の指導をした場合に日当として3,000円が支給されることになっています。
でも、4時間以上で3,000円って、場所によっては最低賃金以下ですしね(・.・;)
自発的・自主的があくまでも建前ですから。その行為に対する報いというわけですね。
一応2018年1月からは日当が3,600円にアップするそうですがね。
部活動指導員は定着するか?
教師のブラック労働の歯止めや本来の教育を充実させるためには、部活動指導員は一定の効果がありそうです。
ただ気になるのは部活動指導員が実際に定着するかどうか。
なんたって働く時間がちょっと中途半端ですからね。
放課後となると、平日は午後4時位からでしょうかね。
生徒が夜遅くまで練習をするわけにもいきませんので、一般の学校ではですが。
せいぜい3~4時間ぐらいでしょうか。
また、土曜日・日曜日となると対外試合などでどこから労働と認められるかにも寄りますしね。
現在の日当の安さを考えると、部活動指導員に大盤振る舞いをすることもなかなか難しいのではないかと思います。
となると、平日の中途半端な時間帯の仕事ですから、そもそもメインの仕事となると稼ぎが心配です。
逆にメインの仕事を持ちながら副業でするとなると、ちょっと始まる時間が厳しそうです。
一般の会社員で、部活動指導員をぜひやってみたいという人にとってはですね。
現在はダブルキャリアという時代ですし。企業も副業を容認する動きが見られますからね。
なんとなくイメージですが給料は安そうですしね。
元々自発的・自主的にやっていたものですから。
そもそも求人が出てくるのか?
政府、文部科学省が設置を認めようとしている部活動指導員ですが、そもそも求人が出てくるのかという心配もあります。
学校側からすると新たな負担も増えますし、教師が今まで通り自主的・自発的にやってくれればややこしいこともありませんし。
見えない圧力で教師を縛るかもしれませんしね。
そもそも学校の部活動自体が学校によっては、休みなく活動をしすぎという問題もあります。
日本は、学生の頃から働きすぎなんです。
たとえ部活動がなくても、塾や習い事なんかで忙しい子供が多くなっていますし。
この点は、文部科学省も問題視しており、1月に部活動に適切な休養日を設けるように通達も出しているようですが。
時代が変わればガラッと変わるものがあります。
例えばクラブ活動でいえば、昔は身体を鍛える意味で行われていた「うさぎ跳び」は、身体を害することが指摘され今ではあまり行われていません。
また、昔は練習中に水を飲むなんて根性が足らないといわんばかりに、練習中に水を飲むことさえ許されない風潮もありました。
炎天下の中でのサッカーでですよΣ(゚Д゚)
今ではそんなことをしたら、熱中症に敏感なのでモンスターペアレンツじゃなくても、学校に苦情が押し寄せそうです。
部活動指導員の定着も気になりますが、まずは部活動にもしっかりと休養を設けること。それが常識にならなければいけないのかもしれません。