外国人家政婦が3月にも解禁 日本に外国人メイドは普及するか?
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外国人家政婦の家事代行サービスが今年2017年3月に神奈川県と大阪市の一般家庭で始まろうとしています。
外国人の家政婦というと日本では外交官の家庭以外では原則禁止されています。
また、多くの日本人の一般家庭ではメイドを使うということはあまり一般的ではありません。
ただ、海を渡った海外では多くの家庭で外国人メイドを雇っているケースがあります。
日本人でも海外駐在の際にはメイドを雇って家事一般を行ってもらっていたという家族は多いといわれています。
日本も海外のように外国人メイドを雇い家事を行ってもらうことが普及するのでしょうか?
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香港には多くのフィリピン人家政婦
香港の人は、多くのフィリピン人家政婦を雇っています。
日本人の感覚ですと、メイドを雇うような人はよほどのお金持ちをだろうと感じるかもしれません。
しかし、香港ではごく一般的な中流家庭でも外国人メイドを雇っているというケースは少なくありません。
私が香港を旅行した時ですが、ビルの床などに多くのアジア系のおばさんたちがたむろして談笑をしていました。
その数たるや、単なるおばさんが集まって井戸端会議をしているという光景ではなく、さながら言葉は悪いですが難民のようでもありました。
知り合った香港に長く住む外国人に「あの集団は何?」と訪ねたところ、
彼女らはフィリピン人のメイドでお金があまりないため、お金をかけずにあのようにして楽しんでいるということでした。
彼自身も「難民のように見えたでしょう?」という感じでしたね。コチラが不思議そうに聞くもんだから。
こちらのサイトでもフィリピン人メイドが集まる様子が紹介されています。
このように香港では外国人メイドがかなり普及しているのですが、日本でも香港のように外国人メイドが普及するのでしょうか?
家政婦の利用料金が問題
家政婦を雇うにも家計を苦しめないぐらいの現実的な利用料金が必要です。
もちろん日本も貧富の差が拡大しているので、富裕層にとっては料金が高くても家政婦を利用することはできるでしょう。
でも、お金に余裕のある富裕層であれば、すでに日本人の家政婦を雇っているでしょう。
必要性を感じればですが。
この点、香港の外国人メイドの利用料金は、1ヵ月 4,100香港ドル(約 60,000円 )と法定されています。
※1香港ドル14.5円で計算
この料金で住み込みでメイドを雇うことができます。
住み込みですから、家事や場合によっては子育てまでのほとんどから女性は解放されることになるわけです。
そして、女性は外に働きに行くことになるわけです。
一方日本では香港のように格安な料金でメイドを雇うことはできるようになるでしょうか?
日本ではとてもじゃないですが、そのような利用料金では無理ではないかと思います。
なんらかの特例を設けるかもしれませんが、最低賃金の縛りもあるでしょう。
またこの記事にもあるように、フィリピン人メイドを受け入れるのは人材派遣大手のパソナなどが行うようです。
となると、けっこうな中間マージンをとりそうです。
仮に特例でフィリピン人家政婦の給与が低く設定されても、派遣会社などが高いマージンを取れば、消費者の利用料金が跳ね上がります。
言葉の問題も
香港では、英語は日本よりはるかに通用します。またフィリピンでは英語は公用語のような扱いで話すことができる人は多いです。
ですから、フィリピン人は香港では言葉の壁はそれほど大きくないかもしれません。
しかし、日本ではどうでしょう?
日本語を話す必要があるとなるとハードルはかなり高くなります。
日本で外国人メイドが普及するのには言葉の壁が大きいでしょう。
外国人介護士も同じような問題もあり、期待されたほど日本に来たいという人が多くないという現状もあります。
文化的な問題も
日本に外国人メイドが普及するかどうかについて、文化的な問題もあるでしょう。
日本は自分の事は自分でするという文化があります。
例えば清掃なんかも、子供の頃から学校で掃除当番があったり、家庭でも厳しくしつけられます。
香港などではメイドが普及しているからもあるでしょうが、掃除は誰かがやってくれるものという感覚をもっている人が多いでしょう。
そういえば、香港に旅行に行った際に、ある自然がきれいな場所で学校の団体が遠足かなにかで訪れていました。
そこには捨てられたゴミがたくさんあり、みんな気軽にゴミを捨てる光景を目にしました。
自分の身の回りの事は、自分でするという文化が色濃い日本で多くの人がたとえ利用料金が安くても使うかどうかは微妙です。
また、家政婦を雇う人が増え、日本人も掃除や家事は誰かがやってくれるものという感覚が増えてくると、もしかして日本の街中にゴミが気軽に捨てられる場面が増えてくるかもしれません。