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東京オリンピック柔道が新ルールに 変更点は日本に有利?不利?

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東京オリンピックに向けて柔道が新ルールに変わろとうしています。

 

IJF(国際柔道連盟)が9日発表した新しいルールの概要は、目立つところで「有効」のポイントが廃止されること。

今までは、有効の上に「技あり」があったのですが、有効「有効」と「技あり」が統一されることになります。

その他にも、男子の試合時間が5分から4分に短縮されるなど、かなり大きなルール変更ということになります。

この変更なのですが、日本にとっては有利になるのか?それとも不利になるのでしょうか?

 

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柔道新ルールの概要

 

2020年の東京オリンピックに向けて、柔道が新ルールに変わろうとしています。

 

新ルールの概要はこんな感じ。

  • 「有効」のポイントが廃止
  • 「有効」と「技あり」が統一
  • 「技あり」2回の「合わせ技一本」が廃止
  • 押さえ込みによる技ありも15秒から10秒に
  • 指導4つだった反則負けが指導3つに
  • 男子の試合時間が女子と同じ4分に短縮

 

かなり大きな変更になります(・.・;)

 

最も大きな変更点といえば、有効ポイントの廃止です。「技あり」と「効果」の間になる判定がなくなるわけです。

 

また、技あり2回の「合わせて一本」もなくなります。

 

個人的には「合わせて一本勝ちは」好きだったんですが^^;

 

押さえ込みは、ガッチリ押さえ込めば、一気に一本勝ちまで行く場合が多いですし、それほど大きな影響はなさそうな印象です。

 

押さえ込みは、とければわりと早いですし、しっかりと固まっていれば押さえ込みを免れるのは難しいですからね。

 

その他では、反則が3つで負けになるので、今までよりも厳しくなります。

 

時間が5分から4分と1分短縮されることも大きな変更点ということになりますね。

 

 

柔道新ルール変更の目的は「一本」の重視

 

IJF(国際柔道連盟)によると、今回の一連の新ルールへの変更の目的は、より攻めを重視する点にあります。

 

「一本」の重視ということでもあります。

 

技あり2つの合わせ技がなくなることもそのあらわれですし、反則負けが反則3つになることも一本重視の姿勢はみえてきます。

 

逃げの姿勢が目立つと、より反則負けの可能性が増えるわけですから攻めなければいけません。

 

「有効」ポイントがなくなることも、一本勝ちがより多くなる可能性があります。

 

従来ですと、ポイント有利になって消極的になり「指導」が与えられる場合もよく見られました。

 

有効がなくなり、「技あり」の範囲が広くなります。

 

一本に近い「技あり」でも、効果のような「有効」でも同じポイントなりますから油断もできません。

 

ポイント有利となっても、すぐに追いつかれそうな状況にもなりますし、消極的になれば「指導」による反則負けのリスクも高まりますし…。

 

選手は従来よりもより攻めなければなりません。

 

 

柔道新ルールは日本に有利?それとも不利?

 

日本のお家芸である柔道ですが、新ルールに変更ということになりそうなのですが、この変更は日本にとって有利になるのでしょうか?

 

まず、「有効」ポイントの廃止は、若干日本に不利かなという印象です。

 

技がきれいに決まったのですが、体の落ちる方向によって「技あり」となった場合でも、なんとなく技が決まってコロンと倒れた場合も同じ扱いになる可能性もあります。

 

日本選手は技のキレがありますから、きれいに決まった「有効ポイント」なのに負けてしまうなんて事態もあるかもしれません。

 

外国人選手は力がありますから、力任せに技をかけてポイントを稼ぐこともよく見られますからね。

 

「有効」ポイントの廃止は、「技あり」の扱いが変わることで若干ですが、日本に不利なような気がします。

 

一方反則負けの数の変更や試合時間の変更はどうでしょうか?

 

反則負けの数が減ることは日本にとっては有利と考えます。日本の代表選手は、良い組手を与えると、技術は高いですから外国選手は警戒をしますから。

 

攻めてくる相手にカウンターのように技をかけることもできますしね。

 

ただ、少し心配なのは外国人選手が良い組手を与えさせないようにすることで、日本人選手が「消極的」とみられることです。

 

これは、今までのオリンピックでも見られましたから。

 

試合時間の変更は、若干日本にとって不利となる印象です。日本人選手はスタミナ維持のために相当厳しい練習にも耐え抜いてきますから。

 

延長戦などでバテバテの外国人選手を見るケースは時折見られましたからね。

 

4分となったことで、そのスタミナ面の優位を活かしきれない場面もあるかもしれません。

 

ただ、今までよりも攻めの姿勢を見せる事が必要になるので、より体力の消耗は大きくなるはず。

 

そうすると、試合時間の短縮はそれほど不利にならないのかもしれません。

 

トータルで考えると、今回のルール変更は日本にとっては、若干有利なのかという感じです。

 

日本の柔道は、「一本を取る柔道」ですから。

 

新ルールの詳細は、来年1月に発表になるそうです。

 

いづれにしろ観客にとっては、スピーディーでよりエキサイティングな試合が見られそうなので、ルール変更は歓迎すべきではないでしょうか。