小池都知事塾長の「希望の塾」に非難殺到 橋下氏の維新政治塾との違いは?
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小池都知事がマスメディアで大きく取り上げられ、その手腕に高い評価が上がっています。
人気にあやかってか、自身が塾長を務める政治塾「希望の塾」を創立し、こちらも大変な人気で希望者が殺到しているような状態でした。
ただ、すべてが順風満帆というわけではなく、開始からまだわずか2回の講義で批判が続出しているというニュースが流れてきました。
集団返金訴訟を起こす動きも見られ、その評判の悪さは半端じゃなさそうさですが、そんなにひどいのでしょうか?
政治塾といえば、橋下氏の人気で躍進した大阪維新の会が開設した「維新政治塾」が有名です。
その維新政治塾と「希望の塾」とはどのような違いがあるのでしょうか?
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小池都知事が塾長の「希望の塾」はどんな塾?
小池都知事が塾長の政治塾「希望の塾」ですが、誰でも入塾できるわけではなく、応募資格があります。
ただ、その応募資格ですが、すごく高いハードルではなく、以下のようになっています。
東京大改革の理念に賛同し、政治を学びたい方を幅広く募集します。
18歳以上、日本国籍を有する方。
「小池都知事の政治理念に賛同」し、「政治を学びたい」という日本国籍を有する18歳以上の人ということですから、かなり門戸は広く開けている印象です。
だって、今マスコミでは東京都の批判の嵐が吹き荒れていますから、都議会や都政に対しての批判を持っている人は多いでしょう。
前任の舛添さんも金銭問題でかなり批判を浴びましたし、東京オリンピックや築地市場の豊洲移転の問題もありましたしね。
小池都知事の支持率を考えても、政治理念に賛同している人は多いでしょうし、政治不信から政治を学びたいという人も多いでしょうから。
また、上記の要件を満たしたら、都外在住の人でなくとも応募できるので、都民じゃなくとも全国から希望の塾には入塾が可能になっています。
実際に4827人が応募し、エントリーシートと小論文で審査を行った結果、合格者2902が選ばれたということです。
現在はさらに追加募集も行っているような状況です。
「希望の塾」に非難殺到
そんな人気絶頂の「希望の塾」ですが、始まってからまだ2回目にも関わらず、熟成からの避難が殺到しているようです。
記事によると批判の対象となっているのは、
- 第2回講義で目玉となった講師は、政治とカネの問題で都庁を去った猪瀬直樹元都知事
- 公務で欠席した小池氏はビデオメッセージで登場のみ
- とにかく人数が多すぎて、面倒見が悪い
- 政治塾では、講義後に塾生たちによるディベート(討論会)などでより理解を深めるのが一般的だが、小池塾は大会場での講義と論文提出しかない
とこんな感じでしょうか。
小池塾はとにかく塾生が膨れ上がったので、4班に分けられ、午前午後に分散しての開催となっています
講義は、猪瀬氏が2回、残り2回が慶応大教授の上山信一都政改革本部特別顧問が務めるような感じになっています。
こんな感じの意見も。
「私の回は上山さんでした。猪瀬氏の講義は動画で見られるという話だったが、同じ会費を払っているのに不公平ではないか」
この人は、猪瀬元都知事の講義を生で聞くことができなくて不公平だと言ってるのでしょうかね?
ただ、東京大改革を考えると、大阪府市の改革も主導したブレーンである上山教授の話しの方が自分なら聴きたいですけどね。
それに動画で見られるなら、何の問題もなさそうなのですがね(・.・;)
橋下氏の「維新政治塾」との違いは?
塾生の応募者が殺到したとことで似たような存在なのが、橋下氏の人気で大阪維新の会が開設した「維新政治塾」です。
「希望の塾」と「維新政治塾」との違いはどのようなものがあるのでしょうか?
「維新政治塾」は、大阪維新の会が開設する政治塾で、政治家になる道も開かれるような期待も持つ団体でした。
参加資格も「被選挙権を持つ25歳以上」になっているのもそのあらわれともいえます。
また、実際に1期生の塾生で政治家になった人も多くいます。その中でもこの人の存在はある意味目立っていますよね。
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言葉は悪いですが、この程度の人で国会議員になれるのだったら、塾の料金なんてタダみたいなもので、おそろしく高リターンです。
今回の“小池塾”も、今後予想される政界再編や小池新党を期待して、第2の上西百合子のようにおいしい目にあいたいと思った人も決して少なくないかもしれません。
ただ、希望の塾の入会資格は18歳以上とかなり広く、ちょっと広すぎる感じは拒めません。
塾の講義では、選挙の立候補の際に必要な供託金の話しという初歩的な内容もあり、高い志や“漁夫の利”を考えている人にとっては不満のようです。
「希望の塾」が東京大改革の理念に賛同するものと、「維新政治塾」が大阪都構想というわかりやすい理念に賛同するものという違いもありますよね。
希望の塾の方が、雑多な人が集まった印象があります。入塾した人数の多さもそれを物語っていますよね。
言葉は悪いですが、ちょっとした“カルチャースクール”のような雰囲気もあるのかもしれません。