プレミアムフライデー 月末の金曜日は午後3時退社になるかも!?
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労働時間の短縮が叫ばれています。その中に「ゆう活」というものがあります。
ゆう活とは、日照時間が長い夏に、朝はやい時間に仕事を初め、はめに仕事を終えることで、夕方の時間を有効に活用しようという取り組みです。
ゆう活は実際には、労働時間の時短というより、サマータイムやフレックスタイム制のような考え方で、まだ明るい時間帯を有効活用しようという感じです。
労働時間の短縮の意味もありますが、個人消費喚起の意味もあるでしょう。
今回政府では、ゆう活をさらに進めるような「プレミアムフライデー」という政策が検討されています。
実現されれば、月末の金曜日が午後3時退社になり、週末と合わせるとより長時間の自由時間をつくることができるようになります。
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国家公務員や多くの企業でゆう活を採用
「ゆう活」は、2015年7月~8月にかけて、国家公務員の勤務時間を1~2時間前倒しする形で実施され、今年2016年も引き続き導入されています。
日本人は「働き過ぎ」との国際的な批判があります。
日本の年平均労働時間は、特にヨーロッパなどと比べるとかなり多くなっています。
現実的には日本には“サービス残業”など数字に現れない労働時間がありますので、統計の数字以上の労働時間がより長いのではないかと思われます。
ゆう活はそんな批判をかわす意味もあるでしょうし、フレックスタイム制の導入によって時差通勤が促進され、通勤ラッシュの緩和などのメリットもあるでしょう。
また、サマータイムのように夏の間に明るい時間帯を有効活用する意味もあります。
企業にとっては、社員がリフレッシュしたり、夕方の時間を自己啓発などに有効かつしてくれれば、日頃の業務のメリットにもつながると期待もしているでしょう。
今回、このゆう活をさらにパワーアップさせ、しかも夏だけでなく通年導入される「プレミアムフライデー」の導入が検討されています。
プレミアムフライデーとは?
プレミアムフライデーとは、月末の金曜日は午後3時に退社・退庁することとし、夕方の時間を有効活用してもらおうという政策です。
より早く退社するようになり、夏だけでなく年中行われることから、ゆう活をさらに進めた政策といえるでしょうか。
プレミアムフライデーの目的は、労働時間の時短という意味もあるのでしょうが、政府の思惑として個人消費の喚起があります。
つまり、夕方早く退社にすることによって、その時間を買い物や旅行に充ててもらおうという思惑があります。
日本経済は個人消費の落ち込みが深刻ですし、アベノミクスもなかなか効果が上手く上がっていません。
このような政策を導入することによって、2020年をめどに名目国内総生(GDP)の600兆円実現しようと躍起になっています。
そのためには、個人消費を底上げすることがどうしても必要ですからね。
プレミアムフライデーにあわせて企業などにイベントを行ってもらうような考えもあるようです。
労働者からすると、労働時間が減ることはうれしいのですが、それが個人消費につながるかはちょっと微妙ですね。
将来の不安がある以上、なかなかそう簡単には個人消費喚起にはなるのは難しい。
プレミアムフライデーなど一律で行ってしまうと、どうしても旅行などはその期間に集中しがちですから価格の高騰にもつながりますし。
なんとか分散して、労働時間の時短に向かう方が、より個人消費喚起にはより効果的ではないかと個人的には思います。