東京オリンピックの大会ボランティアの要件が超強気! これで必要人数集まる?
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2020年の東京オリンピックの開催が近づき、日に日に盛り上がってきています。
日本で行われるオリンピック、特に夏季オリンピックとなると、この先当分はないでしょう。
となると、一生の思い出にもなるしオリンピックのボランティアを経験したいという人は多いでしょう。
ちょうど大会期間は、夏休みのシーズンにもなりますし、大学生などは忙しい合間を縫ってボランティアをしてみたいという気持ちもあるでしょう。
ただ、今回東京五輪・パラリンピック組織委員会が明らかにした大会ボランティアの要件は、超強気の内容。
この強気の要件にネット上では、かなりの批判があります。本当にボランティアを必要なだけ集めることはできるのでしょうか?
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オリンピック組織委員会が求めるボランティアの要件
まずは東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が発表した、ボランティアになる要件の素案を確認します。
- コミュニケーション能力がある
- 外国語が話せる
- 1日8時間、10日間以上できる
- 採用面接や3段階の研修を受けられる
- 20年4月1日時点で18歳以上
- 競技の知識があるか、観戦経験がある
順番にみていきましょう。
1ですが、コミュ障はダメ(●`ε´●)ということです。
能力をどの程度要求しているのかはわかりませんが、仕事によってはそれほど人と話しをしない仕事もあるとは思うのですが。
2の「外国語を話せる」という要件も今の段階では、具体的ではなくはっきりしません。募集に関しては一定の資格要件を設定するかもしれません。
例えば英語であればTOEIC700点以上、英検準1級以上なんて。
でも、私の経験上ですが、TOEICが一定の点数でも、まともに会話をできない人はたくさんいます。
リーディングがリニスニングだけが得意だったり、得点を上げるノウハウがいっぱいありますからね^^;
あまり高い能力を設定すると、必要な人数を集められるかの問題もありますし。
面接で一人ひとりの会話能力を見るとも思えませんし、この外国語が話せるという要件はちょっとハードルが高いのかもしれません。
というのも、これだけでなく続く要件のハードルがかなり高いからです。
大会期間中かなりの時間をボランティアをする必要がある
一番の高いハードルが、「1日8時間、10日間以上できる」という要件でしょうか。
大会期間は、
オリンピックが、7月24日から8月9日
パラリンピックが8月25日から9月6日
どちらもお盆休みや祝日が絡んでいないのは、働く人にとっては辛いところです。
有給をとって対応することもできるでしょうが、お盆休みがある会社なら期間中かなりの日数を休むことになります。
会社の同僚の目もありますから、気軽に長期間休むというのはなかなか厳しいかもしれません。
たとえ休暇が取れたとしても、4の「採用面接や3段階の研修を受けられる」という要件もありますから、そこへの出席もクリアしなければなりません。
お盆休みがないような会社で、交替で夏休みをとるという職場は、サービス業が多いでしょうしね。
サービス業は、オリンピックは猫の手も借りたいぐらい忙しいでしょうから、気軽に休むというのもなかなか難しいかもしれません。
気軽に休みやすいアルバイトなどの非正規雇用でも、日数が長くなると今度は「生活のためのお金どうするの?」という問題も出てきます。
学生や退職者などが中心となるのでしょうが。あまり年配の方だと、猛暑の時期ですから“熱中症”の問題もありますから。
大会ボランティアが、熱中症で亡くなったなんて不名誉なことが世界を駆け巡るなんて事態も、日本の酷暑ならありえますよね。
そして、学生も5の「20年4月1日時点で18歳以上」という要件で「高校生不可」になっています。
労働は高校生でもできるのに、何でボランティアはダメ?
という感じです。
最後の要件6の「競技の知識があるか、観戦経験がある」とういのは、ちょっとマイナー競技が心配ですね。
確かにオリンピックのボランティアは一生の記念にもなりますし、多くの人が「やってみたい」と思うでしょう。
でも、これだけ強気の要件ならどうなのか?という感じです。
オリンピックの金メダルの瞬間をこの目で見たいという気持ちもあるでしょうし。大会期間中かなりの時間をボランティアに費やすなら、ゆっくりテレビも見ることができないかもしれません。
過去のオリンピックでは、先のロンドンオリンピックではボランティアが約7万人だったようです。
組織委員会も同程度のボランティアを見込んでいるのかなと思います。
ただ、新国立競技場やワイロ?などで湯水のように金を使うのだったら、もう少し有給のスタッフを増やしたらどうかなと思いますね。