物価の優等生バナナがピンチ 新パナマ病で売り切れも心配?
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物価の優等生といえば、もやしや卵、果物ではなんといってもバナナですね。果物の高い日本では、バナナの安さはピカイチです。しかも包丁で皮をむくなんてめんどくさいこともいらない手軽さも、老若男女問わずに食べられる理由ですね。
そんなバナナですが、ちょっと心配のことが起きようとしています。それは「新パナマ病」。新パナマ病によって、最悪スーパーからバナナが消えてしまうようなことも起こりえるからです。
今回は、物価の優等生バナナについて、今後どうなるのかなどいろいろ調べてみました。
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50年前と変わらない値段のバナナ
最近、野菜や果物が高いですよね?スーパーに行っても、食品の価格の高騰が目立ちます。特に果物は高くてびっくりします。
そんな中、常に安定した安さと美味しさで人気があるのがバナナです。なんとバナナは50年前とほとんど価格が変わらないんです。
50年前の1960年台中頃の大卒の初任給は23,000円で、喫茶店のコーヒー1杯が80円という時代です。その時代から、大卒初任給も喫茶店のコーヒーもずいぶんと値上がりしましたが、バナナの物価の優等生ぶりは、国民の救世主ような存在ですね。
近年バナナにもちょっとした異変があった
近年はバナナの大産地フィリピンの台風被害によって、価格が上昇する場面もみられがちです。昨年ですがこんなニュースもありました。
スーパーでは、最近はフィリピン産でけでなく、エクアドル産も多く見られます。そのため、フィリピンの異常気象にはある程度対応できるのでしょうが、なんとなくバナナ=フィリピン=ドールなんてイメージを持っている人も少なくないのでは。
バナナの品切れ騒動となると、数年前にこんなブームありました。忘れた人も多いかもしれませんが、「朝バナナダイエット」です。まだ実践する人もいらっしゃるかもしれませんが、当時はブームのため、バナナが店頭からなくなるようなことになりました。
庶民の味方バナナの値段が上がったり、品切れなどが起こると、バナナに頼った食生活を送っている人にとっては大問題です。バナナが好きな動物にも影響するかもしれません。
そんな庶民にとっての悪夢がもしかして起こるかもしれないのです。
世界のバナナを脅かすパナマ病
最近は「パナマ」が世界中で話題です。パナマ文書の流出で世界が騒然となっています。現役のリーダーにも脱税の疑惑があがっており、今後さらにいろんな名前が出てくるのではないかと話題になっています。
実はパナマ文書だけでなく、パナマがつく「新パナマ病」がアジアで猛威をふるっています。この新パナマ病によって、すでにフィリピン産のバナナは値上がり傾向で、今後はバナナがスーパーから消えることだって考えられるからです。
新パナマ病は、名前に“新”とつくだけあって、過去に「パナマ病」というバナナにとっての病気がありました。
パナマ病とは、フザリウムというカビの一種の病原菌によって、バナナが枯れたり黒ずんだりする病気です。この病気によって、1950年台まで人気だったグロス・ミシェル種が全滅するような事態になりました。
代わりに登場した品種が、キャベンディッシュ種。この品種はパナマ病にも強く、その後の主流はこちらに完全になり、現在では世界の市場の95%ほどにもなる大人気の品種です。
しかし、「新パナマ病」は、過去のパナマ病と比べると、さらに毒性が強く、近年アジアを中心に猛威をふるっています。新パナマ病によってキャベンディッシュ種がピンチになっているわけです。
もしこのキャベンディッシュ種が以前のグロス・ミシェル種が辿った歴史と同じような事になれば、しかもフィリピンやアジアだけでなく産地である中南米まで到達するようなことが大問題となります。
そんなことになれば、もしかしてスーパーからバナナが消えることだって考えられます。それは過去ブームがあった「朝バナナダイエット」の品薄とは違い、もっと長い期間に及ぶ可能性もあるでしょう。
さらに、新しい品種の開発となると、コストが上がり、バナナが物価の優等生ではなくなることだってあるかもしれません。消費税増税なども心配ですがバナナの今後の行方も気になりますね。
ちなみにバナナといえば、こんな健康法もあります。なるほどという感じでした。