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熊本地震の影響が徐々に東へ 別の活断層に影響する連動型地震の可能性 日頃からの備えが必要かも

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平成28年熊本地震の被害が拡大しています。今回の大地震は、活断層が原因の大地震のようですが、熊本だけでなく大分でも大きな地震が起こっています。

 

一部の専門家の話しでは、今回地震が原因となり、別の活断層に影響した可能性があることが指摘されています。

 

他の活断層への影響ですが、現在の科学ではなかなか特定が難しいようです。ただ、過去の大地震では、数日間のうちに別の離れた地域で地震が発生したという記録もあります。

 

今回は、平成28年熊本地震の別の活断層への波及などについていろいろ調べてみました。

 

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大分での地震は熊本大地震の余震ではない可能性

 

平成28年熊本地震は、4月14日に起こった地震が、実は前震で4月16日に起こった地震が本震だったと気象庁から発表されています。

 

ココ数日九州地方では、地震が頻発していますが、多くの方はその頻発する地震を大地震の余震と考えているのではないでしょうか?

 

ところが、大分で起こった震度4の地震は、今回の平成28年熊本地震の余震ではないと指摘する専門家もいます。理由は震源から100km近くも離れていることが挙げられます。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

確かに東京から100kmほどというと、沼津や甲府辺りになります。これだけの距離だと地震の影響も相当小さくなるでしょうし、それにしては震度4ですから、地震の規模は大きいですからね。

 

また、こちらの記事でも別の地震の専門家が指摘してます。さらにショッキングで大分でも震度7クラスの地震の可能性があることが指摘されています。

 

www.oita-press.co.jp

 

記事内での専門家の意見をまとめておきます。

 

 

川崎一朗・京都大名誉教授(地震学)
「震源はじわじわと東に移動している。断層が動くと、その延長線上の断層も動きやすくなる」

 

平原和朗・京都大教授(地震学)
「大分の地震は震源地から100キロ近く離れており、余震とは考えにくい。大分県の別府―万年山(はねやま)断層帯が誘発されて動いた可能性もある。今後、何が起こるかは正直わからない。仮に中央構造線断層帯がどこかで動けば、長期的には南海トラフ巨大地震に影響を与える可能性があるかもしれない」

 

遠田晋次・東北大教授(地震地質学)
「地震活動が南へ拡大する可能性も忘れてはいけない。日奈久断層帯は北部で地震が発生したが、南への延長部分では地震が起きておらず、注意が必要だ」

 

岡村真(まこと)高知大学防災推進センター特任教授(地震地質学)
「同じような地震は大分、愛媛などでも起きる可能性がある」

 

なかなかショッキングな発言が並びますね。断層の活動が活発化した可能性は否定できないといえるかもしれませんね。

 

 

別の活断層に影響する連動型地震

 

今回の地震で気になるのが過去の大地震との比較です。それは1596年に起こった「慶長伊予・豊後・伏見地震」です。この地震は、最初の地震が他の活断層に影響したという連動型地震の例です。

 

この大地震を時系列で説明します。

 

1596年9月1日に伊予、つまり現在の愛媛でマグニチュード7規模の地震が発生。


その3日後の1596年9月4日に、愛媛とは豊予海峡を挟んで対岸となる豊後、つまり大分でマグニチュード7~7.8規模の地震が発生


さらに翌日9月5日は、遠く離れた伏見、つまり京都でマグニチュード7~7.1規模の地震が発生。

 

たった4日の間に今回の熊本地震級の地震が立て続けに起こっています。しかも遠く離れた京都で大地震が起こっていることはかなりの衝撃です。

 

原因と考えられるのが、「中央構造線断層帯」という存在。

 

中央構造線は九州から関東に伸びる断層ですが、その一部は「中央構造線断層帯」と呼ばれる活断層なのです。

 

その規模は、なんと近畿南部(金剛山地東縁)から四国の伊予灘に及ぶ長大なものです。

 

さらに、豊後地震の震源は、この中央構造線断層帯と連続または交差しているともいわれています。

 

つまり、今後は慶長伊予・豊後・伏見地震のように、中央構造線断層帯広範囲に連動し、いろんなところで地震が起こる可能性が歴史上証明されています。

 

九州地方の局地的な問題と思っていたら、遠く離れた近畿などでも、数日中に地震が起こることだって考えられます。ただ、現在の科学では、残念ながら予測もできませんし、熊本の地震が影響するかどうかもわかりません。

 

あくまでも、過去の大地震の歴史からの教訓ですね。地震大国日本、もはやどこで地震が起こってもおかしくありません。日頃からの備えが必要かもしれません。

 

 

大地震への備え

 

南海トラフ巨大地震や首都直下型地震の可能性が指摘されています。多くの犠牲者を出した数々の大地震の教訓をいかさなければなりません。

 

例えば防災食セット

 


 

 一時的にインフラが断絶し、物が不足する事態に備えなければなりません。

 

さらに今回の地震は、夜に起こりましたがかなり冷え込みました。まだ春だってので良かったですが、これが真冬となると、寒さによる二次災害が心配です。

 


 

 その他にも緊急の連絡や、情報収集に役立つスマホや携帯のソーラーチャージ、携帯ミニトイレなど用意しておきたいものはまだまだあります。

 

何よりも大切なのは、もしもの時でも冷静に判断できることです。日頃からの備えをしっかりとしておけば、心の備えもできているので、いざという時に役立ちます。