パナマ文書 メディアが中国習近平を報道しても日本人や日本企業の租税回避をスルーする理由
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パナマ文書のニュースで世界中で騒然となっています。そんな中、日本のメディアから日本人や日本企業の租税回避に関するニュースがほとんど流れてきません。
確かに、アイスランドの首相が辞任をしたり、中国の習近平首席やロシアのプーチン大統領など、その国を代表する人たちの名前が挙がっています。しかし、日本ではまだ影響力のある政治家の名前は挙がっていません。
そのため、日本のメディアだけでなく、世界中のメディアからも、パナマ文書関係で、日本や日本人に関する話題はそれほど流れてきません。
ただ、パナマ文書はそもそも、租税を回避している行為が問題ですが、最近の私たち庶民は給料はあまり上がらないものの、税金や社会保険料は上がりますます生活が苦しくなっています。
そんな中、一部のお金持ちや大企業が払うべき税を逃れているなんて腹立たしいですよね?やっぱり日本人なら、誰が、どんな企業がパナマ文書に名前が挙がっているのかは知りたいはずです。
でも、日本のメディアは、パナマ文書があたかも「海外での事件」のような扱い方はしても、国内問題としては報道をほとんどしません。なぜメディアは日本人や日本企業の租税回避をスルーするのでしょうか?
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日本のメディアはあまりパナマ文書を大きく報道しない
今回のパナマ文書流出によるスキャンダル、世界のメディアも連日興味ある報道があります。日本のメディアも一応報道しているのですが、どうも扱いが小さい。「海外での事件」としての扱いで、国内問題としての扱い方ではない感じです。
たとえば、4月8日今晩放送されるニュースについてホームページで調べたところ、日本テレビの「NEWS ZERO」のトピックはこんな感じ。
“違法カジノ” 桃田選手ら会見「いけないとわかっていた」
ついに公表…「エンブレム」最終候補4案
北島康介33歳 リオ出場最後のチャンスは
TBSの「NEWS23」は、
“自白”をどう判断…栃木女児殺害で判決
激震!違法カジノ賭博 バド界のエースが会見
松山英樹初制覇へ…マスターズ最新情報!
ちなみに今日は、テレ朝の報道ステーションの放送はありません。では、経済関連のニュースを報道するテレビ東京の「WBSワールドビジネスサテライト」では、ホームページ上で番組の見どころを紹介していますが、こんな感じです。
東京五輪のエンブレム案が公開される。人気ナンバー1はどれか。
ほかは、中国で広がる習近平国家主席崇拝の動き。その象徴ともいえる村で取材班が見た異様な光景は。
ザ・行列は米トランプ氏の元専属料理人が作るスイーツ。
では、民放ではなくNHKはどうかというと、
バドミントン界に衝撃 トップ選手違法カジノ 桃田・田児選手が会見
自白信用性どう判断 栃木小1女児殺害判決
まあ、確かにバドミントンの選手の会見も大事なんでしょうがね。各社ともパナマ文書に関しては、あまり大きく取り上げないですね。これは、今日に限ったことではなく、連日報道はするものの、番組の途中に小さく報道するなんてこともありました。
報道の仕方は、もっぱら海外の政治家などが疑惑が持たれていること。日本人や日本企業の名前が挙がっていることに関しては、全くスルーのような状態に近いですね。
報道でちょっと目立つのは習近平の疑惑かな
メディアのパナマ文書に関する報道でちょっと目立つのは、中国の習近平首席の疑惑でしょうかね。特にネットではわりと大きく取り扱っているような気がします。
中国に関する話題は普段から多いです。どちらかというと、「マナーが悪い」や「爆買」などのちょっと揶揄するような話題が多いです。日本人は中国を嫌う人がけっこう多いので、ウケが良いのかな?
自分もあまり中国はよく思ってないから、習近平の疑惑に目がいってしまうのかもしれませんが、なんとなく目立ってしまいますね。
メディアがパナマ文書をあまり大きく報道しない理由は?
日本のメディアがパナマ文書の問題を「海外の事件」のように取り扱うものの、あまり大きくは取り扱いません。
確かに大物政治家などの名前はまだ挙がっていませんが、日本を代表する企業の名前は挙がっています。
4月6日の記者会見で菅義偉官房長官が次のように述べています。
『文書の詳細は承知していない。日本企業への影響も含め、軽はずみなコメントは控えたい』
まあ、政府の立場とすれば、混乱を避けるためというのもありますから、それは理解できます。ただマスコミも同じように、軽はずみは報道は控えるというのなら、
「報道機関の意味無いじゃん」
と思われても仕方ありませんよね。だって真実を突き止めるのが報道の役目ですから。〇〇の不倫問題なんかはズバズバいきますからね。
名前が挙がっているのは、大事なスポンサーだから報道をちょっと控えているとの見方もできます。メディアの真意は必ずしもわかりませんが、我々納税者からするとちょっと納得できないですね。もっと真実を知りたいとですからね。
だって、こんな感じでタックスヘイブンを利用して、税金を逃れているという現実がありますからね。
♯パナマ文書 pic.twitter.com/DaMUDSVqjR
— leviaboa (@leviaboa) 2016年4月6日
中国習近平首席の疑惑も大事なんですが、その疑惑は大きく報道して、日本人や日本企業はスルーとなると、「中国はやっぱりダメな国」という大衆の興味を引きつけているような気もすしますね。