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政府・日銀の為替介入の噂は本当? アベノミクスの今後が気になる

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急激な円高が進んでいますね。11日は、円相場が一時1ドル=110円台に急伸、一気に110円を割れるのではないかという動きがありました。


しかし、その後一転して2円程度下げる展開。この急激な円の買い戻しに対しては、日銀や政府が為替介入をしたのではないかという噂が流れています。

 

為替介入の真偽は気になるところですが、もっと気になるのがアベノミクスで光が見えかけてきた日本の今後ですね。また以前のような“失われた10年”のような日本に戻ってしまうのでしょうか?

 

 

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アベノミクスの成果って円安と株高ぐらい?

 

アベノミクスによって円安と株高が急激に進みました。まあ異次元の金融緩和といってじゃんじゃん資金を市場に流しましたからね。

 

アベノミクスの流れに乗って、儲けた人は莫大な富を得ました。でも経済情報に疎い庶民はその恩恵を受けておらず、貧富の格差がますます拡大しました。

 

そのアベノミクスの成果のほとんどすべてといってもよい、「円安」と「株高」が急激に変化。1ドル=120円を超えていた円相場は一気に円高基調へ。また日経平均株価は、昨年末には一時2万円台にのせました。しかし、今年の入って株価がどんどん下がり、ついには1万5000円台を割り込み、ほんの2ヶ月で5000円以上も値を下げた事になります。

 

でもかんじんの実体経済の状況は思わしくないんです!まずは円安で伸びるはずの輸出が伸びていない。

 

だって円が安いということは、日本で作ったものがお買い得ということ。日本のものが海外でバンバン売れて、日本経済もウハウハになるという目算はもろくも崩れているようです。

 

business.nikkeibp.co.jp

 

アベノミクスの唯一と言ってもいいかもしれない円安と株高が怒涛のように崩れ去っていく流れをみて、為替介入をして政府や日銀も必死になっているのでしょうか。

 

 

そもそも為替介入とは? 効果はある?

 

為替介入とは、通貨当局が為替相場の一方方向への行き過ぎを抑える目的で外貨の売買を行うことです。

 

例えば今回の円高は、政府や日銀にとって行き過ぎた円安だったわけです。だってほんの数日前には、“マイナス金利政策”を日銀が発表し、さらにお金をじゃぶじゃぶ状態にしましたから。その結果一時的には円安になったのが、すぐに円高ですから。

 

 

政府や日銀にしたら、まさに「想定外」、「何でやねん」という感じです。

 

そこで最中に円安から一時急激な円安貴重へ。この流れに市場では、政府・日銀が「円売り・ドル買」という為替介入を行ったのではないかとの憶測が広がっているわけです。

 

 

ちなみに為替介入を行った場合、通常は「為替介入やりました!」と公表します。

 

でも今回政府は、麻生財務省や菅義偉官房長官は12日の会見で「コメントは控える」と述べるにとどめ、否定も肯定もしなかったということ。

 

否定も肯定もしないところから、一般的な感覚からすると「あやしい」と思いますねよね。ちなみに為替介入を公表せずにこっそり行うこともあります。

 

公表せずにこっそり行う為替介入を「覆面介入」といいます。こっそり行うので、てっきり市場では「トレンドが変わった?」と見せかけることができて効果が高いのです。

 

覆面パトカーもそうですねよね。パトーカーであることをこっそり隠して、スピート違反などを捕まえる。こっそりは効果的なことも多いのです。

 

日本は過去に覆面介入を2004年と2011年に実施しています。数は非常に少ないですね。

 

為替相場に効果があるのなら、「公表せずにこっそりやったら?」と思われるかもしれません。しかし、こっそりやることは軋轢をやっぱりうむものです。覆面パトカーなんて気づかないので、スピード違反で捕まったら、普通のパトカーによって捕まるよりもムカつきますよね。

 

 

覆面介入もこっそりやると、相手方との軋轢をうみます。じゃ相手は誰かというアメリカです。アメリカは今、アメリカ企業を支えるためドル高のほうが都合が良いですから。

 

今回、政府・日銀が為替相場を行ったどうかは、はっきりわかりません。ただいづれにしろ効果は限定的でしたので、今後為替介入を行ったとしても、その効果は疑問ですね。

 

 

アベノミクスの今後は?

 

アベノミクスにはいろんな政策があります。「3本の矢」といわれる政策が代表的ですね。デフレ脱却もそうです。

 

デフレ脱却は、庶民にとってはちょっと実感があるかもしれません。ただ悲しいかな入ってくる給料がさほど変わらないんですね。だから生活自体は苦しくなったという感じの人も多いはず。

 

アベノミクスでは、規制緩和も大胆に行うことになっていました。しかし、どれも中途半端感がハンパじゃないです。既得権益者からの反発も大きいですからね。

 

ただ公共投資は、じゃんじゃんやっています。「アベノミスクだそらやれ!」という感じで、けっこうな税金の無駄遣いも出てきています。

 

アベノミスクの効果であった、円安・株高が今後さらに逆に向かい、円高・株安が進むようなことがあるなら、さらに心配ですね。

 

 

輸出はダメ、日本人の購買意欲も低い、円高で訪日外国人客にかげりなんて事態もありえます。残ったものは公共投資に費やした国の借金だけなんてこともありえるかもしれませんね。